海外・輸入ビールの種類はどれくらいあるのでしょう?国によってビールの特徴やスタイルが異なります。ここでは、長年飲食店の仕事に携わってきた筆者が、皆さんにあったビールが見つかるように、国別の人気銘柄を独自にランキングしました。興味のあるビールが見つかると嬉しいです。

Contents
海外ビールの種類・特徴とは?

世界にはどれくらいの種類のビールがあるのでしょう?
海外には10,000種類以上のビールがあると言われており、それぞれが様々な特徴を持っています。各国のビールの製造工程は基本的に同じですが、製造の過程でビールの特徴が決まるのです。基本的なビールの製造工程
- STEP1製麦ビールの基となる麦芽を作る工程です。大麦を発芽させて作ります。
- STEP2仕込麦芽、ホップ、副原料を使い、麦汁を作る工程です。麦芽を粉砕→分解→ろ過→ホップを加えるのが仕込の大まかな流れです。
- STEP3発酵発酵とは麦汁に酵母を加えることで、アルコールと炭酸ガスを作る工程です。
- STEP4貯蔵ビールの風味を作りだす為に、貯蔵することでビールを熟成させる工程です。
- STEP5ろ過ビールの濁りをとり酵母も取り除くことで、ビールの品質を保持します。
- STEP6出荷瓶や缶などの容器に詰め替えて出荷です。
ビールのスタイルについて

ビールの特徴を決める発酵方法について学びましょう。ビールのスタイルを決める発酵方法は大きく3つにわかれます、「上面発酵」=「エール」と呼ばれ、歴史的にも古くから使われている方式で、しっかりとした香りと深い味わいが特徴のビールです。「下面発酵」=「ラガー」と呼ばれ、飲みやすく、日本でおなじみのアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーのビールは、ほとんどラガービールです。最後に「自然発酵」のビールですが、主にベルギーで生産されており野生酵母によって発酵が行われたり、香りとしてフルーツを使ったりする、特徴のあるビアスタイルです。
- スタウト
- ペールエール
- ヴァイツェン
- アルト
- ケルシュ
- ポーター
- ペルジャンホワイト
- トラピスト
- ピルスナー
- アメリカンラガー
- ミュンヘナーヘレス
- ボック
- シュバルツ
- ウィンナー
国別の人気銘柄ランキング
ドイツ

1300ほどの蒸留所があるビール大国ドイツ!ビール造りの歴史は深く、ラガービールの発祥国としても知られています。
ランキング1位:ビットブルガー

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | ラガー |
スタイル | ピルスナー |
特徴 | 長期低温発酵で作られた、青りんごのような華やかな香りがする爽やかなビール。 |
ランキング2位:へーフェヴァイス

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | ヴァイツェン |
特徴 | バナナやクローヴが香る、華やかながらしっかりとした味わいの濁りのあるビールです。 |
ランキング3位:アインベッカー マイウアボック

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | ラガー |
スタイル | ボック |
特徴 | 華やかでスパイシーな香りの元祖ボック |
ベルギー

ベルギーはヨーロッパの中でも小さな国ですが、作られているビールの銘柄は1000種類以上にものぼり、地域ごとの特色のあるビールが多く、ベルギーホワイトビール、修道院ビールが有名ですね。
ランキング1位:ヒューガルデンホワイト

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | ペルジャンホワイト |
特徴 | 日本でも有名なホワイトビール。オレンジ、りんぐ、アプリコットが華やかな香り。 |
ランキング2位:シメイ ブルー

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | トラピストビール |
特徴 | 1948年にクリスマスビールとして発売された、濃厚な味わいの修道院ビール |
ランキング3位:デュベル

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | ペルジャンスタイル |
特徴 | 「デュベル」は悪魔の意味を持つ、キレのある苦みのあるビール |
イギリス・アイルランド

イギリス、アイルランドといえば、日本ではHUBのようなアイリッシュパブのイメージですよね。ビアスタイルでいうと「エールビール」が古くから好まれており、ビールを飲みながら会話を楽しむというのが特徴です。
ランキング1位:ギネス

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | スタウト |
特徴 | キングオブ黒ビール。きめ細かい泡とスタウト特有の香りと苦味が特徴 |
ランキング2位:フラーズ ロンドンポーター

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | ポーター |
特徴 | チョコやデザートに合う特徴的な味わいのビール |
ランキング3位:ニューキャッスル ブラウンエール

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | イングリッシュスタイル・ブラウンエール |
特徴 | カラメルのような香ばしい香りや柑橘系の味わいが特徴のビール |
アメリカ

アメリカのビールはバドワイザーを中心として大手ビールメーカーの爽快な飲み口のアメリカンラガービールが人気ですね。
ランキング1位:バドワイザー

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | ラガー |
スタイル | アメリカンラガー |
特徴 | 日本でも有名な、THEアメリカンラガービール |
ランキング2位:アンカースチームビア

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | ラガー |
スタイル | カルフォルニアコモンビール |
特徴 | 熟成期間の短いフルーティーな香りの後味の良いビール |
ランキング3位:ラグニタスIPA

総合評価 | |
---|---|
発酵方法 | エール |
スタイル | アメリカンスタイルIPA |
特徴 | 華やかなシトラスの香りに、しっかりしたホップの苦みが特徴のビール |
自分のスタイルにあったビールを見つけよう!

海外のビールを飲み比べてみると、その国、ビアスタイルの違いが楽しめます。日本国内だと近年はクラフトビールブームもあって、地方のビールや特色のあるビールが出てきましたが、世界に目を向けてみると、めちゃくちゃ楽しいビールの世界が待ってますよ。
今回はメジャーな海外ビールを集めてみたので、まずはこのあたりのラインナップから飲み比べてみてはいかがでしょうか。https://takunomio.com/2020/05/03/beerglass/